通販だからこそできる「自由」という贅沢
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大海軒(たいかいけん)二代目の久保田一弘です。
店舗には店舗の、通販には通販の良さがあります。
お店に来ていただくお客様には、創業以来積み重ねてきた「大海軒の型」を楽しんでいただきたいと思っています。
麺の茹で加減、スープの温度、丼のバランス、香りの立ち方。
一杯の中には、50年かけて積み重ねてきた“こう食べてもらいたい”という考え方があります。
でも、通販は少し違います。
通販の魅力は、店の味をそのまま届けることだけではありません。
むしろ私たちは、「お客様自身の一杯を完成させてもらうこと」に大きな価値があると考えています。
店舗では、私たちが作った一杯を召し上がっていただきます。
一方、通販では最後の仕上げをするのはお客様です。
どんな器を使うか。
どんな具材を乗せるか。
どのくらいネギを入れるか。
麺を少しかためにするか、やわらかめにするか。
その自由があります。
これは、実はとても贅沢なことだと思うのです。
たとえば休日の夜。
仕事を頑張ったあと、自宅でゆっくり食べる一杯。
お気に入りの丼を棚から取り出し、鍋に火をかける。
刻みネギを切る音。
湯気とともに立ち上がる煮干しと醤油の香り。
店では数分で終わる工程かもしれません。
でも家では、その時間そのものが“食事の楽しみ”になります。
今日はチャーシューを多めにしよう。
冷蔵庫にある味玉も入れてみよう。
海苔を増やしてもいい。
メンマをたっぷり乗せてもいい。
あえてシンプルにネギだけ、という日があってもいい。
通販には、「正解」がありません。
だからこそ、その日の気分に寄り添った一杯を作ることができます。
大海軒の煮干しスープは、派手な方向には振っていません。
強烈な香りで押し切るのではなく、醤油のコク、煮干しの旨味、背脂の甘み、それぞれが重なり合うことで、じんわりと満足感が続く味を目指しています。
見た目はあっさり。
でも、飲み進めるほどにコクが広がる。
だからこそ、いろいろな具材とも相性が良いのです。
王道のチャーシュー・メンマ・ネギはもちろん、ほうれん草や味玉ともよく合います。
少し粗挽きの黒胡椒を振っても面白い。
柚子を少し添えるだけで、香りの印象が変わります。
中には、「今日は白髪ネギを山盛りにしました」「バターを少し入れたら最高でした」「家族それぞれ違うトッピングで楽しみました」といった声をいただくこともあります。
それを見るたびに、通販の面白さを感じます。
店舗では、一杯の完成形は基本的にひとつです。
しかし通販では、お客様の数だけ完成形があります。
私たちが作っているのは、“完成された料理”であると同時に、“自由に楽しめる素材”でもあるのかもしれません。
そして、その自由さは、忙しい現代だからこそ価値があるとも思っています。
外食は時間を合わせて店へ行かなければいけません。
並ぶ日もあります。
営業時間もあります。
でも通販なら、自分のタイミングで楽しめる。
深夜でもいい。
休日の昼でもいい。
家族が寝静まった後、一人で静かに味わうのもいい。
「今日はちょっといいものを食べたい」
そんな瞬間に、冷凍庫に大海軒の中華そばが入っている。
それは、ちょっとした安心感にも近いのかもしれません。
50年目の煮干しスープ。
その味を守りながら、通販では“自由”という新しい価値も一緒に届けていきたいと思っています。
お気に入りの器を選び、好きな麺を茹で、好きな具材を乗せる。
自宅だからこそできる、自分だけの一杯。
今夜は、どんな一杯をデザインしますか?