
「昔ながらの中華そば」とは何か?
最近、「昔ながらの中華そば」という商品名や、「昔ながらの味ですね」といった感想を耳にすることがあります。
この「昔ながら」という言葉をGoogleで調べると、「昔のままで変わっていない様子、または昔からずっと続いている様子」と出てきます。
つまり、「昔ながら」とは長い年月をかけて変わらず続けてきたものに対して使う言葉です。
では、「昔ながらの中華そば」という商品は本当に「昔から変わらずにある」のでしょうか?
おそらくは最近になって発売された商品が多く、正確には「昔ながら風」と表現するのが適切かもしれません。
なぜ、あえて「昔ながら」と言いたがるのでしょうか?
それは、「歴史があるかのようなイメージ」を作り出すためだと考えています。
同時に、流行の最新スタイルとは異なる「対比効果」を狙っているのかもしれません。
大海軒は、本当に「昔ながら」
大海軒は1976年に創業し、永福町大勝軒の流れを汲むラーメン店です。
もちろん時代に合わせて小さな調整はしてきましたが、基本スタイルは変えていません。
ネットの口コミでは時折、「古くさい味」と書かれることもあります。
ですが、これは言い換えれば「リアルな昔ながら」だからこその感想とも受け取れます。
きっと、「最新の流行」との違いを感じた結果なのでしょう。
けれど、流行とは一時のものです。
それを長く続けていくことでこそ、本当の「昔ながら」になるのではないでしょうか。
「継続は力なり」と言いますが、「昔ながら」と呼ばれるのは、努力を続けてきた店への一種の称号だと感じます。
「昔ながら」を、胸を張って名乗る
あえて言う必要はないかもしれませんが、大海軒の中華そば・ラーメンは「昔ながら」です。
歴史があり、変わらず続けてきた味だからこそ、そう言えるのです。
「美味しい」の基準は人それぞれです。
けれど、時代に流されず長く愛されている味には、それだけの理由があるはずです。
いつか「美味しい醤油中華そばといえば大海軒」と言っていただけるように。
そして、「最後の晩餐」に選んでいただけるような一杯を目指して、これからも変わらずやっていきます。